100W の GaN USB-C 充電器のまとめ
100W の GaN(窒化ガリウム)チャージャーがぼちぼち登場し始めているので、どれか試したいと思い、良さそうなものを品定め中。 動機としては、65W の小型チャージャーは結構出回るようになったけども、Macbook Pro 15 インチなどの大きめの消費電力を必要とするデバイスも同時に充電できるものが欲しい、というところ。
Anker PowerPort Atom PD 4
バッテリーと言ったら、Anker が鉄板だと思うのですが、残念ながらこちらの製品は不良品が混在したということで回収の上、現在販売停止されています。
HyperJuice 100W
クラウドファンディング中の物が多い中で、現状で購入できる 100W GaN 充電器。 以前からモバイルバッテリーなどを販売している。
最大電力
USB-C ポート複数接続時の割り当て電力
大きさ
重量
備考
※ 充電中の2台のデバイスの合計出力は100Wまで対応します。※ 16インチMacBook Pro(入力96W)を充電できるのは1度に1台のみです。 と書いてはあるけど、USB-C の 2 ポートに接続した場合の分配がどうなるのかの記載を見つけることができなかった そこが重要なのだけれども。。。 TUNEMAX 100W GaN という製品もあり、HyperJuice の OEM かなというくらいスペックが似ている。 サイズは若干違うけど、ほぼほぼ一緒。
SlimQ
Indiegogo にてクラウドファンディング中。
最大電力
公式サイトにてとてもわかりやすい図が載っています。 USB-C を 2 ポート使っても 65W 確保できるのは良いですね。 ただ、さらに USB-A にも挿すと 45W になるのは、MBP 15 or 16 インチに使用するのは厳しそうな印象です。 そこまで大きな電力を必要としない PC であれば、45W 確保できるので十分な感じがしますね。
大きさ
重量
備考
65W の USB-C + USB-A な小型チャージャーもあります。
CHARGIC
Indiegogo にてプレオーダー中。 65W, 100W があるので注意。ここでは、100W の方を取り上げます。
最大電力
SlimQ と同様、ポート使用時の組み合わせで最大出力をきちんと記載しています。 基本的には SlimQ と同様で、100W ポートを両方使用時は、65W + 30W になり、それに 1 ポート加えると、45W となるようです。
大きさ
重量
備考
SlimQ と似ている仕様ですが、USB-A を USB-C にしているのと、サイズと重量で有利なのが特徴的です。
- SlimQ: 70 x 68 x 29mm(= 138,040ml), 205g
- CHARGIC: 77 x 60 x 29mm(= 133,980ml), 202g
CIO LilNob 3C1A 100W
バッテリー関連の製品を多く企画している CIO がクラウドファンディングで募集。 Makuake のほうがうまく調達できたようで募集は終了。Indiegogo のほうはまだ大丈夫なのかも。
LilNob 3C1A は、 USB-C ポートが 3 つあり、うち 2 つが最大 100W となっています。
最大電力
CHARGIC と同じ仕様となっています。 こちらのほうが表が読みやすい。
大きさ
重量
備考
CHARGIC と仕様は一緒と見て良さそうです。
サイズ比較
- SlimQ: 70 x 68 x 29mm(= 138,040ml), 205g
- CHARGIC: 77 x 60 x 29mm(= 133,980ml), 202g
- LilNob: 60 x 75 x 29mm(= 130,500ml), 170g
LilNob は重量で有利ですね。
1 or 2 ポートの 100W(くらいの) GaN アダプタ
ポートが少ないものも見てみましょう。 MacBook Pro のような大容量を必要とするデバイスを充電したいのであれば、専用に割り当てるのが良いと思います。 USB 充電アダプタは、複数接続すると出力を分配しないといけないので、期待する出力が出なくなります。
RAVPower Type C 急速充電器 90W
90 W ですが、超定番アイテム。 小型の大容量 GaN アダプタほしければ、とりあえずこれを買っておけば良いと思います。
2 ポート接続時は最大 45W です。
CHOETECH 100W Type C 急速充電器
小型アダプタ 2 ポートで、RAVPower に比べると重量面で有利。 明記されていませんが、2 ポート接続時は最大 45W の様子です。
AUKEY Omniaシリーズ オム二ア 100W pa-b5
USB-C 1 ポートです。 少しでも小さいものが欲しい場合これですね。 常時 MacBook Pro のような大容量を必要とするデバイスを充電したいのであれば、このようなアダプタを専用に割り当てるのが良いのではないでしょうか。
なお、USB-C 2 ポートの pa-b6 もありますが、国内ではまだ販売されていません。
まとめ
すぐにでも欲しいなら、 HyperJuice です。 少し待っても良いなら、 CHARGIC, LibNob を選んでも良いと思います。 デザインで気に入ったのなら、 SlimQ も良いです。 要はどれも似通ったスペックなので、あとは、個人の気に入ったものにするしかないという状況ですね。HyperJuice 以外はまだ流通していないため、製品の信頼性もわかりません。
基本的にスペック上は CHARGIC , LibNob が同スペックで、気に入ったほうを選ぶことになると思いますが、SlimQ が有利な点もあります。 SlimQ では USB-C ポートは 2 つですが、その分、USB-C1 + USB-A1 のような組み合わせで 2 ポート接続した場合、USB-C1 で 80W 確保できます。 CHARGIC, LibNob の場合は、第3のポートを USB-C としたため、このケースでも USB-C1 が 65W に抑えられます。 なるべく高出力を確保したいならありかもしれません。 ただ、実際には空いているポートにどんどんケーブルが挿されることは容易に想像できます。 無理せず別途アダプターを専用で用意するのが良さそうです。
このように常時 MacBook Pro のような大容量を必要とするデバイスを充電したいのであれば、専用に 1 ポートの AUKEY を選択し、かつ、他のデバイスの充電用に 4 ポートのアダプタを組み合わせるのが良いのではないでしょうか。 この業界は進歩が早いので、現状でそんなに困っていないのなら、もう少し待つのも手かもしれません(身も蓋もない)。
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